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One acoustic time

感受性が豊かで 感度も高く家族や友人を心底思いやることのできる花嫁
結婚式の準備をはじめた当初
感度の高さゆえにたくさんのイメージが湧き続けていました
ですが そのアイディアをただ形にするだけではもったいないほど 
周りの人達から深い愛情を受け その愛情を返すことのできる人でした
だからこそ 『この結婚式で大切なことはなんだろう』ということを何度も一緒に考えました
お洒落に素敵にはもちろん 
より根本的なふたりの想いに重きを置いた準備期間となりました

キーワードは ‘One acoustic time’

電気を使わず伝える音(acoustic)のイメージで
新郎新婦の想いを手渡しでひとりひとりに渡すようなパーティをイメージしました
自ら海外から直接買い付けたドレスを起点に二人の好きな世界観を表現することも欠かさずに

挙式では メインアイコンに掲げた大きなドリームキャッチャーを結婚証明書がわりに
ブーケブートニアセレモニーでは涙を堪えきれない方や
バージンロード上でバッチリ笑顔の写真を撮る方…それぞれの個性で彩られた豊かな時間になりました

挙式が終わるとパーティ会場のある階下から賑やかな音楽が聞こえてきます
アイリッシュミュージックのバンド Tricolorさんの生演奏がスタートです

パーティ中の音楽は 他界された新婦のお父様が大好きだったカントリーミュージックを中心に構成

ゲストとのお話を楽しんでいただきながらも 
バンドの生音をバックにみんなで思い切り歌い 踊る時間や
キャンドルの灯に想いを寄せる時間が続きます

余興に披露していただいた沖縄民謡に合わせた踊りは
子を想う母の気持ちが表現されていて 観る人全てを深い愛情に包んでいました

退場時は Elvis presleyの『Can’t Help Falling In Love』
生前にお父様が演奏し収録していた音源をそのまま流しました
お父様の優しい歌声に包まれて 二人がテーブルの間を歩く姿は今でも忘れられません
先導するスタッフにインカムから
『なるべくゆっくり できる限りゆっくり歩いてください!!』
と指示したことを今でも覚えています

他にもここでは紹介しきれないほどたくさんのこだわりをもって作り上げた結婚式
One acoustic time

彼女のこの1日かける想いは計り知れないものでした

そしてそんな彼女の想いは 
『良い結婚式を作りたい』という私の想いの根源になっています

・Photographer / APITS art photography

・Movie / Ounce

・Music / Tricolor

・Flower decolation / 密林東京

・Venue / Maison premiere

・Dress / Plume.